FTPの基本と活用方法について
FTP(File Transfer Protocol)は、インターネット上でファイルを転送するために開発されたプロトコル(通信規約)です。
ウェブサイトの運営やファイルの共有を行う際に広く使用されています。FTPを使うことで、パソコン上のファイルをリモートサーバーに簡単にアップロードしたり、逆にサーバーからファイルをダウンロードしたりすることが可能です。
1. FTPの基本的な仕組み
FTPは、クライアントとサーバーという2つのコンポーネントで成り立っています。
クライアントはあなたのパソコンやFTPソフトを指し、サーバーはウェブサイトをホスティングしているリモートコンピュータです。
【ポイント】FTPで使用されるポート番号は通常「21」です。セキュリティ強化のため、FTPSやSFTPといった暗号化プロトコルが推奨されています。
2. FTPの使い方
FTPを使用するには、FTPクライアントソフトが必要です。代表的なものに FFFTPやFileZillaなどがあります。
以下の情報を入力することで、サーバーへ接続できます。
- サーバーのホスト名:通常はドメイン名またはIPアドレスです。
- ユーザー名とパスワード:サーバー管理者から提供されるログイン情報です。
- ポート番号:既定では「21」、SFTPは「22」など。
接続後は、ドラッグ&ドロップでローカルとサーバー間のファイル転送が可能です。
3. FTPの利点
FTPは大量のファイルを一括で転送可能な点が大きな強みです。
また、初心者でも扱いやすく、特別な知識がなくても直感的に操作できます。
自動化の機能を使えば、定期的なバックアップや転送もスケジュール可能です。
4. FTPのデメリットと注意点
一方で、セキュリティ面の弱さには注意が必要です。
FTPは暗号化せずに通信を行うため、盗聴のリスクがあります。
そのため、FTPSやSFTPの利用が推奨されます。
また、ファイアウォールの設定によっては、パッシブモードでの接続に問題が出ることがあります。
特に共有サーバーを利用している場合は、管理者にネットワーク設定を相談することが望ましいです。